3  エンジンマウント強化加工

長らくお待たせいたしました。布石チューン!エンジンマウント強化加工です。実は中途半端にシーラントをつめていたのですが、我慢できなくなりこのチューンに踏み切りました。

まずは、5個あるエンジンマウントのうち、フロントの上側2つを強化加工します。まずは、助手席側(タイミングベルトがそばにあるほう)のマウントを取り外します。

エンジンマウントを固定しているボルト、ナットはかなりきつく締められているので、めがねレンチで緩めるのはかなり難しいです。このため、今回はインパクト用のソケットと、全長45cmのスピンナーハンドルを用いました。

エンジンマウントを取り外すとエンジンが下がってしまうので、これを防ぐために画像のようにパンタジャッキでエンジンを支えておきます。ここで気をつけるのは、オイルパンをジャッキで直接支えないことです。オイルパンがへこむとまずいことが起こります。もともとオイルパンで支えるのはあまり良くないことです。

そして、17のディープソケットとエクステンション、そしてスピンナーハンドルを用意してカムカバー側の2本のナットを緩めます。そのあと、17のめがねレンチでボディー側のボルトを緩めます。ちょっと画像が見にくいですね(汗)

マウントが取れました。上下に隙間があるのがわかります。

次にミッション側のマウントを取り外します。エアクリーナボックスを取り外し、先ほどと同じく17のディープソケットとエクステンション、スピンナーハンドルで、先にミッション側の2本のナットと1本のボルトを外し、次にボディー側のボルトを外します。

ミッション側のマウントが外れました。

そして、これらのマウントの隙間にゴム板を詰め込んでいきます。

完成です。

そして、マウントを元に戻します。タイミングベルト側のマウントで、ボディー側のボルトは、普通の状態では抜き差しできません。パワステのリザーバータンクをずらして、ボルトを差し込みます。配管がぬけるんじゃないの?というくらいずらさないと満足にボルトを差し込めないのでがんばりましょう。

助手席側マウント取り付け完了。

そして、ミッション側のマウントももとどおりに取り付けます。

ミッション側マウント取り付け完了。

実はここまでで丸1日かかってます。マウントの脱着自体はさほど時間がかかりませんが、マウントを強化加工するのにかなりの時間を要します(2つで5時間程度)。真似をされる方は心して実行してください(笑)

さて、日を改めましてフロント下側のマウント2個を取り外します。まずはジャッキでエンジンを支えておきます。

タイミングベルト側のマウントを取り外します。まずはカバーを取り外さねばなりません。このカバーは10のボルト1本と、プラスチックのボルト3本でとまっていますので、これをはずしてカバーを取り除きます。

カバーを取り外したところです。ベルト類が見えますね。

横から見たところです。

下から見たところです。ボディー側の14のボルト2本とエンジン側の19のボルト1本を外せばマウントはフリーになります。

ナットが固着している場合、マウントごと回転して、マウントのゴムがちぎれそうになります。そこで、画像のようにパイプレンチでマウントの軸が回転しないようにして、ナットを緩めます。

マウントが外れました。実は、上側のマウントを固定しているナットを緩めて、エンジンを下にずらしています。こうしないとマウントがボディーに引っかかって取り外すことができません。

取り外したマウントです。おそらく5個あるマウントの中で一番やわらかいと思われます。

手で押すと、簡単にゆがみます(笑)

次にミッション側のマウントを取り外します。こちらもカバーがついているのでこれを外します。

下からみた画像です。ボディー側の2本のボルトは14、ミッション側のナットは19です。

取り外したマウントです。タイミングベルト側のマウントよりは硬いですが、がんばれば手でもゆがめられます。

そして、お約束の強化加工です。

乾燥中…。下側のマウントは上部が空いているのでゴムを重ねて上から押さえつけています。強化加工完成!

そして、もとどおりにマウントを取り付けて作業完了です!

そしてまた日を改めて、最後の1つ、インマニ下のエンジンマウントを強化加工しました。まずはこのマウントを取り外します。このマウント、かなり手間がかかりますが、巷ではここが一番効果があるとか…。

まずは、パンタジャッキでマウントの下側に近いミッションの底を支えます。これが後々大活躍します。

ちょっと画像がないのでわかりにくいかと思いますがエンジンマウントをボディーと固定している14のボルト3本を先に緩めておきます。このうち1本は見えない場所(工具は入ります)にあるので、忍耐で緩めましょう。

そして、下側から画像で見えているエンジンマウントのブラケットをミッションケースととめている19のボルトを2本緩めます。

そして、今度は上側からこのブラケットをエンジンブロックと固定している17のボルト1本を緩めます。エアクリーナーを取り外して作業しましょう。かなり工具が入りにくい場所にあるうえ、配線がたくさん集中しているため、力まかせにやらずに慎重に。画像ではボルトは見えません。スピードメーターセンサーの奥に位置しています。

そして、今度はブラケットとエンジンマウントを固定している17のボルトを下側から緩めます。この状態でエンジンマウントとブラケットがフリーになるはずです。

そして、あらかじめ設置しておいたパンタジャッキでエンジン・ミッションを上に少しずつ持ち上げてブラケットとマウントをずらし、マウントだけを取り外します。

下の画像はブラケットとマウントを一緒にずらしてエンジンマウントを外した後でしたから見たものです。ブラケットごとは外せそうもなかったので、マウントだけをなんとか抜き取りました。

これはマウントを外した後、マウントが固定されていた場所を上から見たものです。画像中央下に見えるボルト穴がエンジンマウントを固定している3本のボルトのうち、見えない1本のものです。

取り外したエンジンマウントです。これも他のマウントと同じく空洞がありますね。

お約束の強化加工です。

そして、強化加工したマウントを元に戻せば完成です。

ちょっとアップです。

これで全部強化加工できました。完璧です!お疲れ様でした。このチューンはかなり時間がかかりますが、それ以上の効果が得られます。施工後はエンジン始動時にボディーが揺れるようになり、アクセルレスポンスが良くなりました。また、シフトの入りが非常によくなりました。デメリット(?)としては、エンジンの振動がかなり車体に伝わり、車内だけ中爆音になります(笑)だんだん人を乗せられない仕様になっているような気が…。

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